ただし、魔術に関わり続ける限り 「生まれ無き者」 の存在については常に敬意を払っておかねばならない。 何故ならばそれに敬意を払わない事は、 術者の心の内面に対する敬意を払わぬ事であり、 それは同時に術者の心の内面にある信仰の依り所、 例えば術者の内面のイエス・キリストに敬意を払わぬ事になるからだ。
そして魔術では、
宗派は問わないが何らかの信仰を持っている事を要求される。
その信仰は、貴方の出発点となる原点を与えてくれるからだ。
もしも貴方が人生において無宗教を貫くつもりならば、
暗く深い精神の奥底で方向を見失なう前に魔術の世界から足を洗う方が良いだろう。
また、 貴方の持っている信仰が上記の考え方とどうしても矛盾する様であれば、魔術には手を出さない方が賢明かもしれない。
えっ?
魔術を知っているフリをすると、
オカルト界周辺にいる無知な奴等を騙してヤリ逃げし放第、
金もガンガン巻上げられるぜ、ってかぁ?
馬鹿野郎!!!
テメーらみてーな屑共なんざさっさと地獄に落ちろ!!!
良識ある皆さんはこーゆー輩に引っかからない様に気を付ける事だ。 「貴方の願いをかなえてあげます」 だの 「貴方に秘儀を与えてあげます」 だの、 如何にも楽に願望をかなえてくれそうな事を言う奴の80%はロクで無し野郎、 残り20%はタダの基地Guyだ。 まともな人は決してそんな事は言わない。
魔術儀式というと、 三流オカルト映画しばしばに出てくる、 派手な犠牲を奉げるエログロ的なモノを思い浮かべる人もいるかもしれない。
しかし、
今日の魔術師達がその様な儀式をやる事は、
昔々の魔術書を忠実に実行してみるといった、
極めて実験的な目的以外ではまずありえない。
現代の儀式は色々な道具を使うものの、
基本的には簡素で、
精神的な作業を重視する形式になっている。
また性魔術的儀式もあるが、 公開儀式では女神役 (&男神役) の人のヌード以上のモノは見られないし、 それ以上高度な奴は私みたいなヘボ魔術師見習いには近付かせても貰えない世界である。 何故ならばこの手の儀式には通常の儀式以上の精神的作業が要求されるからなのである。
だから何も訓練していない素人にいきなり
「性魔術」
を行わせる様な団体や個人は、
まずロクなモンじゃない。
素人に効果的にそれが出来るだけの技量を持った人は、
日本には多分いないし、
外国でもほんっっっとーに僅少であろう。
余程信頼のおける人でないと、
その手の話は信用しない方が良い。
だからもしも貴方がそーゆー話しを聞いたならば、 それは詐欺か 「神秘的な雰囲気」 のSMプレイかのどちらかと思ってまず間違い無い。 どちらも魔術の本質には関係ないのだ。