魔術結社に入る方法

さて、 買って来たばかりの入門書のページ をめくりつつ魔術の本格的な修行を始めた貴方、 まずは 最初の三ヶ月が勝負である。

その時期を無事に越られれば、 後はなんとかやって行けるであろう。 一年か二年位真面目に入門書及びそこに載っている参考文献等を学習すれば、 そこそこの知識と経験は得られるハズだ。 ただし、 入門書を一つ選んだら、 その本に書いてある事に忠実に従って学習する事

さて、 貴方が選んだ魔術書の学習を無事に終えたら、 最早私如きに指図される事は何も無いハズだ。

ある人は、 入門書に書いてある魔術結社の連絡先やインターネットに無数に存在する魔術結社のページを見て入会を申し込むだろう。
このページのトップページにあるリンク集から直接、 或いはリンクをたどれば簡単に魔術結社のページに行ける。 また、 特にThe Golden Dawn FAQには欧米の主なGD系魔術結社の連絡先のリストがあるのでお勧めだ。

上記の様な人に老婆心ながら一言忠告しておくが 「貴方には師を選ぶ権利がある」 という事を忘れないで欲しい。
歴史のある結社だからといって現在のメンバーがマトモである保証は何処にも無い。 また、 一番最初に述べたが、 魔術の実力の比較というのは非常に難しいのでゴマカシ、 ペテンの類が結社の宣伝に入っている事は珍しくない。 どのみち沈黙を是とする魔術の世界では、 本当に実力のある人は変に自慢したりしないものだ。
念の為付け加えておくと、 出来るだけ社会常識をわきまえている結社や師匠を選ぶのがベターだ。
魔術修行は一生かかるし、 ひょっとすると入門してから死ぬまでの長いお付き合いになるかもしれない。 だから、 魔術の実力をひけらかす結社や師匠よりは、 長い間良い関係が保てそうな人達を選ぶのが良いだろう。
勿論師匠にも弟子を選ぶ権利がある。 くれぐれも失礼の無い様に。

「弟子に準備が出来た時に師匠は現われる」 としばしば言われるが、 人によっては良い結社や師匠になかなか出合えないかもしれない。 そうした場合は 「まだ準備が出来ていないのだ」 と思って焦らずに黙々と修行を続けて欲しい。
或いは武術の世界にある格言の様に 「3年師匠を探して見つからなければあきらめる」 というのも一つの道だ。 一つの事に一生懸命打ち込んで来たならば、 何かしら得るものはあっただろう。 きっぱり魔術をあきらめても、 そこにいる貴方は以前の貴方とは違っているハズだ。 そんな貴方自身を悪い結社や師匠に安売りする事は無い。 今度は別の道で頑張れば良いだけの話だ。

或いは、 結社に入ったり師匠を求めたりせずに自分独りでこの道を歩み始める人もいるだろう。 そういう人達にとっては、 インターネットを通して気軽に情報交換や資料の入手が出来る今の時代はとても良いものだろう。
是非とも自からの手で光明を掴んでもらいたい。

皆さんの御健闘を祈る。

(終)

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