魔術の基本となるユダヤ教神秘主義 『カバラ』 の基本文献の一つである『形成の書』の日本語訳を以下に載せる。
底本として、 1887年に出版された、 (黄金の夜明け団創立者の)W.W.ウェストコットによる英訳版を用いた。 原文はhttp://www.hermetic.com/texts/yetzirah.htmlにある。
なお、 上記の文書によると、 黄金の夜明け研究家のダーシー・クーンツによる最新版がヘブライ語の原文と共に Holmes Publishing Group より出版されているとの事である。
カバラにおけるマンダラともいうべき 『生命の木』 の32の小径について述べているこの文書は、 黄金の夜明け団のカバラ解釈、 特にタロット・カードと 『生命の木』 との関係を論じる上で欠かせない文書である。
この文書の読み方だが、 ウェストコットが「『形成の書』への注釈」で述べている様に、 まずは注釈を一切見ずに一度本文を読み通す事をお勧めする。 そうやっておおまかな考え方を把握した後で、 注釈を参照しつつ細部の検討をするのが良いだろう。
なお、 訳者を吊るし上げる際はこちらにお問い合わせください。
この翻訳を行うにあたり、
AIN氏から、
元の文書に欠落していた部分とウェストコットの第2版からの変更点について、
及び『Isiac Tablet』についての御教示を戴きました。
また、
Exlibris氏からはラテン語部分の解釈についての御示唆を、
そしてFr.イシュタデーヴァ氏及びオルフェオ氏からは,
『Hyle』に関する御示唆を戴きました。
更に、
うじゅぱ老師からは多数の誤訳の指摘を戴きました。
皆様の御助力に深く感謝致します。